宮原 裕子 officialblog cocorone 〜こころ音

コンサートスケジュール・活動内容など

2022.4.23「銀河鉄道の夜」

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作曲家・壺井一歩さんによる「銀河鉄道の夜」を聴きに。


曲は全てマンドリンを中心とするオーケストラで奏でられ、スライドによって宮澤賢治の“言葉”が映し出される。


視覚に言葉…

耳に音…


これが物語の最後まで粛々と続く。


途中ソプラノの女性の声やオケを支えるコントラバスの音が、マンドリンやギターとなんとも心地よく混ざり合い、


時に人の声の様にも、言葉の様にも、

汽車の音や、羽音にも聞こえ、


あっという間にその世界に惹き込まれてしまった。


マンドリンのオケは、その昔、管楽器セクションでオーボエを吹いたことがあるので、音の感じは知っていたけれど、素敵な曲と演出によって、深く楽しむことが出来た。

 

壺井一歩さんには、現在、鍵盤ハーモニカの為の組曲も手がけて頂いている。

 


このコンサートをまたぐ2日間はピアニストの美季さんと過ごした。

 


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こちらも音出しにはじまり、ステキな音やリズムをカラダに入れ、少し先に向けての音楽を作る。

 

美季さんとの音は、

 

楽譜が在りきだとしても、柔軟に変化させたりバランスをとったりしながら、作っていく楽しさがある。耳が働く。

自分の鍵盤ハーモニカもありのままでそこにおける。

 

固まらない、視野を広くと願う今の自分には

心地良いところ。

 

 

戦争は勿論のこと、

日常にも潜む、表と裏、タテマエ、小さな争いの心…

目を覆い、耳を塞ぎたくなるような情報が溢れることの多い中で、

 

難しくても、自分の心に正直に過ごしたい。

音も然り。

 

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